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お風呂のはなし

お風呂に入るとリラックスできる理由

温かいお風呂につかると、誰もがリラックスした気分になれますよね。これは、入浴することでリラックスに導く3つの物理作用が、身体に働いているからなのです。

  • 温熱作用→疲れがとれる

    お湯につかると身体が温まり全身の新陳代謝が活発になります。その働きにより体内の老廃物や疲労物質を身体の外に出し、コリや疲れがとれます。高温浴(42~44℃)の場合は交感神経の緊張を促し、心身ともにリフレッシュでき、微温浴(35~38℃)の場合は副交感神経が働き、心身ともに安らぎリラックス効果が得られます。

  • 水圧作用→血行がよくなる

    浴槽の中で、身体は胴回りなら3~6cm、胸回りなら1~3cmも小さくなるほどの水圧を受けています。圧力がお腹にかかることで横隔膜が上に押し上げられ、肺の容量が少なくなり空気が減少します。これを補おうとして呼吸の数が増え、心臓の働きが活発になり全身の血行が良くなります。

  • 浮力作用→緊張から解き放たれる

    お湯につかると、身体は浮力を受けて軽くなり、空気中に比べて約1/9程度の重さになります。このため身体を支えるために緊張していた筋肉がほぐれ、脳への刺激も減少し、心身共にリラックスできます。

※参考文献:日本浴用剤工業会「にゅうよくざいハンドブック」より

効果的な入浴方法目的別

  • ストレスを解消したい

    ストレスを解消したい

    • 入浴法40℃以下のお湯に、
      ゆっくりと長くつかる。
    • 効果ぬるい湯は副交感神経優位で、心身を鎮静させます。
  • 安眠したい

    安眠したい

    • 入浴法36~38℃のぬるめのお湯に
      ゆっくりつかる。
    • 効果身体の緊張が取れて、
      神経は鎮静化します。
  • これからひと仕事したい

    これからひと仕事したい

    • 入浴法42~43℃の熱いお湯に短時間つかる。長湯は厳禁。
    • 効果交感神経を刺激して、心身の緊張を高めます。朝風呂の時にも有効です。
  • 足のむくみ、足の疲れを取りたい

    足のむくみ、足の疲れを取りたい

    • 入浴法40℃前後のややぬるめで、たっぷり入れた湯に、深く、長くつかる。
    • 効果水圧によって血液やリンパの流れが良くなり、むくみ解消につながります。深くつかるほど水圧効果は高くなります。
  • 筋肉の疲れを取りたい

    筋肉の疲れを取りたい

    • 入浴法42~43℃の熱めの湯に入ります。強めのシャワーを当てるのも効果があります。
    • 効果血行を良くして、
      筋肉の疲れをほぐします。
  • 肌を美しくしたい

    肌を美しくしたい

    • 入浴法一番風呂は避け、39~41℃の、ややぬるめのお湯につかる。
      長時間入って肌をふやけさせないよう注意!
    • 効果熱い湯は皮膚を乾燥させ、肌の老化を早めてしまいます。
      また、あまり石鹸でゴシゴシこすらず、入浴後は、クリームでの保湿を十分に行いましょう。
  • 夏の冷房などによる冷えを解消したい

    夏の冷房などによる冷えを解消したい

    • 入浴法37℃前後のぬるめの湯に長めにつかる。みぞおちから下だけゆっくりとつかる半身浴もオススメ。
    • 効果副交感神経の働きによって、
      ゆったりとリラックスできます。お風呂上りも過剰に汗が残らずさっぱりします。
  • 夏バテを解消したい

    夏バテを解消したい

    • 入浴法42℃前後の熱めの湯に短時間つかる。血行を促進する入浴剤や、好きな香りの入浴剤でリフレッシュするのもオススメ。
    • 効果血行を良くし、疲労を解消する効果が期待できます。

※参考文献:日本浴用剤工業会「にゅうよくざいハンドブック」より

さら湯(淡水)は体に悪い

昔から『さら湯はお年寄りに毒』だと言い伝えられています。
さら湯は、熱を直に皮膚に伝え過ぎ、お肌にピリピリとした刺激と負担を与えます。お肌の弱い方がさら湯に入った時に感じる不快感はこのためです。 このピリピリ感を軽減するのに有効なのが入浴剤です。入浴剤の成分には、肌への湯当たりをやわらげる効果があり、一番風呂でも心地よい湯ざわりを楽しめます。